シーワオアシス結婚式後の変わった風習

シーワオアシス結婚式

今回、縁あってシーワオアシスで行われた結婚式に参列しました。シーワオアシスに限らず、エジプトの結婚式は大勢の人が参列するのがあたりまえ。この結婚式にもたくさんの人々がシーワオアシス以外からも集まりました。

どう違う?
シーワオアシス

カイロあたりの結婚式も、日本でもだいたい同じだと思うのですが、結婚式当日に宴(披露宴)が行われ参列者の人たちに食事がふるまわれます。ここシーワオアシスでは夜に行われた結婚式のなぜか翌日に、この宴。会場となっているのは大きな設営されたテントです。このテント、レンタルということになるのですが結婚式の前後5日間位はこのままでゲストの食事や雑談、ティータイムなどに使われます。この日、食事に集まったのはおよそ500人くらい。写真は男性用テントで女性は家の中で集まっています。

お品書き

さて、その翌日にふるまわれた食事。何せ人数が多いので、料理人を雇って行われます。
料理人が準備するのは、包丁やら鍋などの「調理道具」、あとは「腕前」。
主催者家族が用意するのが「食事の材料」と決まっています。

この日の<メニュー>
・きゅうりとトマトのサラダ
・大豆のトマト煮込み
・ズッキーニとジャガイモなどの野菜スープ
・トマトソースとお肉のだしで炊いたご飯
・牛肉
・薄焼きのパン(エイシ)

<簡単な料理説明>
・シーワのサラダはいたってシンプル。きゅうりとトマト。
・エジプトではおなじみ、トマトで豆を煮込んだ料理。葉物野菜も入っています。
・スープとは言うものの飲むというよりパンをつけて合わせて食べるという感じです。
・ご飯はお肉のだしと、ハーブなども入った、しっかりした味付けでこのまま食べます。
・メインディッシュの牛肉。
・とても薄焼きだったパン(エイシ)
と、こんな感じです。

お盆の上に乗せた料理は、だいたい4人くらいが円を描くように座って食べます。お肉だけは後から配膳され人数分がご飯の上に乗せられていきます。

シーワオアシス 食事
お肉1切れ×個数(だいたい人数分)=調理代金

何が変わっているのかというと、この雇った料理人へのお支払い方法。お肉1切れ単価×個数(おおよそ人数分)が料理人に支払われます。食材は主催の家族もちなので、支払われるのは1切れあたりの「調理代」ということに。なんだか面白いですね。お肉の数で金額が決まる、ちょっと変わった計算方法にカイロのエジプト人も興味津々。さすがに単価がいくらなのかは聞けませんでしたが、こんなお支払いシステムについて聞けてしまうというのは、まさにエジプトです。

ちなみに牛肉は、牛の1頭買い。毎年イスラムの犠牲祭では牛や羊を捌きます。エジプトでは自分達で捌くというのは珍しいことではありません。だから1頭あたりが何人分くらいなのかということもわかるのです。捌くのは主催者側の家族。料理人に支払われる調理代には「捌き代」は含まれません。

所変われば品変わる。

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