シーワオアシス 美しすぎる湖

シーワオアシス

Siwa Oasis(シーワオアシス)はエジプトの首都カイロから車で約9時間ほど。リビアの国境に近い砂漠の中にあるオアシスです。エジプトの中の代表的なオアシスの中では一番人口が少なく、街に住むエジプト人とは全く違う独自の言葉を持つ人々が暮らしています。ちなみに、シーワで話される言葉はリビア南部のいくつかの民族の間でも使われているそうですが、カイロに住むエジプト人にはお手上げのようです。

そんなシーワオアシス。砂漠の中なのですが、実はいくつもの湖が点在しています。湖は塩分濃度の高い塩湖。だから水に入ると浮かびます。

何はともあれ、ご覧ください!!

恐ろしいほどに美しい。塩分濃度によって色が変わります。何だか神秘的。

泳げます。そして浮かびます。子供たちもぷかぷか浮いて楽しそう♪ 深いところでは4-5mほどもあるようです。シーワの気温は4月頃から10月頃まで日中は30℃を超える暑さです。冬場の水遊びは厳しそうですが、暑い季節は水のオアシスでバカンスなんていうのもいいですね。ちなみにこの写真が撮影されたのは9月上旬。日中は37、38℃といったところです。

エジプトのまだ見ぬ秘境、ここにあり。

シーワ 塩湖
シーワ 塩湖

シーワの町から車で30分~1時間ほどの距離にこんなにキレイな塩の湖が存在しています。ほんの数年前から注目され始めた地域です。

シーワオアシス

さてそんな美しすぎる湖ですが、しっかりとシーワの産業にもなっています。湖のまわりの白くなっている部分は塩。良質な塩が豊富に採れます。シーワの塩は世界で最も塩分濃度が高いと言われヨーロッパなどの国々でも広く使われています。大型のショベル(重機)で回収され、工場へ運ばれ洗浄されたりするのだそう。

現在湖となっている水分は時間をかけ蒸発し塩だけが残ります。その塩を掘り削るとまた水が表面に出て再び湖となります。上の写真で見る、湖の周りの白い部分はここ1ヶ月ほどで縁の部分が乾き塩が浮き上がってきた状態なんだそうです。自然との融合でできた、何とも美しい鉱業地域の風景とでも言うべきでしょうか。

白に覆われた世界。

シーワの塩
塩湖 エジプト

太古の昔、降り注いだ雨水が地下に閉じ込められ、その地下水が湧き出て地表にたまり塩分を含んだ湖となります。広大な砂漠の中で見る大きくて澄んだ湖の色、湖面に映る空の雲、湖を縁取る白い塩、真っ白な塩の山々。

シーワには見たことのない風景が広がっていました。

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